×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
*****
眩暈
足元はぐらぐらするし、視界はぼやけていた。
原因はわかっていた、しかしそれを認めたくなかったのだ
「スコール?」
「・・・・・・」
こんな時、一番気づいて欲しくない人物が目ざとかったりするのだ。
頼むから放っておいてくれ
スコールは出来るだけ顔を合わせないように地面を睨みつけていた
はやく離れてくれ、頼むから・・・・
す、と冷たいものが額に触れた
ずきずきと痛む頭痛が少し和らいだ気がした。
あまりにも不意打ちだっため、驚いたまま顔をあげた。
「ほら、具合が悪い時は言ってくれなきゃだめだって。
ただでさえ、スコールは言わないんだから」
「別に悪くなんか、」
否定の言葉を述べ終わる前にガンブレードが手から滑り落ちた。
あまりにも自然に綺麗に滑ってしまったので本人も動揺してしまった。
このタイミングの悪さと言ったら酷いとかいう問題ではなかった。
スコールはしゃがみこんで手にとろうとしたときに眩暈がしたのか、ぐわあんと倒れた。
「スコール!?」
――――
これ、多分あと少し書いたらUPできた気がします。
そして次2つは水シリーズ。
余程書きたかったらしい。
水
光が差し込んで
コバルトブルーがきらきら綺麗で
まるで空から見放されたようにどんどん沈んでいく
深い暗い青色へと
「・・・・・ツ!・・・ッツ!!」
―あれ?
「バッツ!!」
「ス、こ・・・・・ル?」
視界はスコールが独占状態だった
それも酷く乱れた顔をしていて、いつもクールな彼にとっては珍しいことである。
「・・・・・・はは、ひっどい顔して、ん、な」
「・・・・・・・・」
よく見ると前髪からぽたぽたと水が滴っていた
あー水も滴るいい男ってやつかーとか考えてたら、
「死にたかったのか」
と小さな声で囁かれた。
スコールは今にも泣き出しそうな子供の顔をしていた。
ああ、こんな表情もするんだなぁ
やっぱりまだ子供なんだ
「いやそんな訳じゃ・・・」
ようやく声が出てきた。
そしてそのまま濡れている彼の顔に手を伸ばしてさすった
「おれはスコールを置いて、どこにもいかないよ?」
――――
「あ、湖だ!」
―バシャンッ
スコールは茫然としていた。
湖があれば、どこでも飛び込むのか・・・・・
発見した張本人はすでに湖に浮かんでいた。
「スコールも入ればー?気持いいぞー!」
「・・・・(入る訳がないだろう…)」
スコールは水辺の近くに座り込んで、ひたすら泳いだりして遊んでいるバッツを見つめていた。
しばらくして、眠気が襲ってきた
バッツは先ほどよりも遠くに泳ぎに行ってしまったようだ。
そろそろ戻らせるか…
「バッツ!そろそろ上がってこい!」
「はーい」
声が小さく響いた。
余程遠くにいるのだろうか、
バッツの姿が先程よりも小さく見える
―ちゃぽん
「・・・・・・・・?」
立ち上がってバッツの方を見た。
気づいた瞬間ジャケットを脱ぎ捨て湖へと飛び込んだ。
中の水はとても澄んでいて光が綺麗に差し込んでいた
―こんな冷たい中にいたのか…
なのによくこんなに入っていられたな、と驚いた
いや、今はそれどころではないのだ
異変に気付いた直後、バッツは音を立てずに沈んでいったのだ
衣服が水分を含み、なかなか思うように進まない
手を伸ばしながら沈むバッツの姿を見た時は心臓が止まる勢いだった
無我夢中でその手をつかんで上へあがった。
「・・・・・っは!」
「・・・・・ごぼ、げほっ・・・・・はぁ・・・・あぁ・・」
ゆっくりと先程の場所へと戻る
バッツを引き上げて自分はそのまま、倒れこんだ
―――
多分これを書いてた時、そうとうバッツを水の中に入れたかったらしいです。
あと、サイスコ文であげるかどうか迷ってるのが。
ちょっと原稿書いてから考えます!
PR
この記事にコメントする